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Research

魚類や頭足(イカ・タコ)類などの水棲生物を対象に

繁殖戦略を中心とした進化生態・行動生態を研究しています

親による子の保護行動 → 研究詳細

親による子の保護行動は子の生残や発育を高めることが目的であるが、その一方で保護には大きな負担(コスト)が伴う。そのため親はしばしば保護を放棄したり、自分の子を殺し、食べることさえある。このフィリアルカニバリズム現象は子を保護する多くの魚類で確認されている。本研究室では雄親が卵保護を行うイソギンポ科魚類のロウソクギンポを材料に、フィリアルカニバリズムの進化と発現メカニズムの解明に取り組んでいる。

精子競争と代替繁殖戦術

精子競争は行動や形態、生活史に至るさまざまな形質の進化を 大きな力を持つ。魚類が動物の中で特に多様な代替繁殖戦術を示すのは、体外受精ゆえに可能となる産卵様式の多様性に加えて、そこに精子競争が密接に関係していることも大きな一因であろう。繁殖機会を独占する雄の産卵に関与しようとする寄生的産卵行動「スニーキング戦術」は、魚類では最も一般的な代替繁殖戦術である。本研究室ではハゼ科魚類クモハゼを材料に、ネストホルダー雄とスニーカー雄の受精成功を巡る様々な繁殖形質、例えば、ネストホルダー雄の特殊な受精様式や精子除去行動、スニーカー雄の巨大精巣、長寿・高速精子等の進化の解明に取り組んでいます。

頭足類の進化生物学的研究

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